2012年12月1日土曜日

尊厳の芸術展

11月28日の午前8時頃、天気は薄曇りで小雨が降り出しそうにもかかわらず、空に大きな虹がかかりました。住宅街で、これほど大きくはっきりとした虹を見るのは初めてでした。ゆったりと大きな弧を描き、紫から青・緑・黄・赤へと光のプリズムのグラデーションは移りかわり、ただただ「美しい」という一言でした。自然の造形美は人間の創造をこともなく超えていきます。

 現在、東京上野の東京藝術大学大学美術館で開催中の「尊厳の芸術展」もとてもシンプルなメッセージを一言で伝えてくれます。それは「作ることは生きること」です。
  2010年アメリカのスミソニアン博物館で「THE ART OF GAMAN」として開催されたこの展覧会は大きな反響を呼び、日本での巡回展が決まりました。第二次世界大戦中、日系アメリカ人が強制収容所に収監されました。 それまで築き上げた財産も地位も奪われて、いつ終わるともわからない収容所生活が続く中で、廃材や自然の木々等を利用して作られた作品が展示されています。アーティストではない一般の人々が創り出したそれらの作品群は、「作ることは生きること」というそのメッセージを私達に強く伝えます。
  東京藝術大学大学美術館という会場で開かれ、また、入場料も無料なので多くの学生や若い方達にも見て欲しい展覧会です。芸術や創作についてあれこれ言葉を連ね、長々と文章を綴るよりも、心に響く言霊を私達に届けてくれる作品群であると思います。