2013年2月11日月曜日

葛飾北斎と武志伊八郎伸由


 アメリカのライフ誌が過去1000年の世界の文明に影響を与えた偉大な人物100人を選んだとき、日本人としてただ一人選ばれたのが葛飾北斎でした。

ヨーロッパの絵画・音楽などの芸術家に多大な衝撃と影響を与えたことは衆知の事実です。その作品群の中でも、特に「神奈川沖浪裏」は有名です。
大胆な構図はもちろんですが、私はカメラやビデオなどの映像技術が無い当時に、あれだけ浪の一瞬を表現できたことに感動していました。

その北斎の波の表現の土台に、武志伊八郎伸由がいたであろうことをあるとき知りました。浪を彫っては当代一と称され「波の伊八」と呼ばれた彼の作品は、百カ所余りの寺社に残っています。写真で見るだけでもすばらしいです。

私は千葉県に住んでいるのですが、千葉県いすみ市でも拝見できるそうなので、行きたいと思います。「いすみ鉄道」を盛り上げるために、以前JRで「波の伊八見学コース」もありました。
機会があれば行ってみたい千葉県の名所です。

あっぱれ北斎!光の王国展


あっぱれ北斎!光の王国展  201311日から331日までフェルメール・センター銀座で開催されています。
北斎の冨嶽三十六景、諸国瀧廻りの全作品を最新のデジタル技術で、180年前の色彩を再創造して、拡大版と原寸版に再現した展覧会です。

新年の「めでたさ」もあってか、北斎は1月から美術番組でたびたび取り上げられていました。私も北斎の大胆な構図やベロ藍の美しい青などが好きなので、楽しみにしている展覧会です。

しかし、彫り師の方が「北斎の線」と呼んで細部に渡って気を配っている、あの勢いのある独特な鋭い線は、刺繍で表現することはとても難しく、北斎の作品を模写して刺繍するのは手をつけられませんでした。あの線は刀で彫られ表現したときに生きる線描写なのでしょう。

最近の美術展の音声ガイドは単に作品解説だけでなく、楽しい工夫がされています。「光の王国展」では、小林薫と宮沢りえが北斎父娘に扮してガイドしているそうなので、それもまた、楽しみの一つです。