2013年3月14日木曜日

ミュージアム・ショップ


今では、ほとんどの美術館や博物館に個性的なオリジナル品を揃えたミュージアムショップが併設されていて、展覧会を見るのと同じように、ショップを見るのも楽しみの一つです。

サントリー美術館にも「shop × cafe」のスペースがあって、館蔵品をモチーフにしたオリジナル商品の他に、様々なアイテムが揃っています。その中で、書籍やカタログも楽しいもの、美しいものが多くあります。今日紹介する本は2冊もサントリー美術館から発行されたものです。

一冊目は「おもしろびじゅつ帖豆本」です。
これは、手のひらサイズのハンドブックで、サントリー美術館の約3千件のコレクションから名品を選りすぐり、分かりやすく紹介しています。「おもしろびじゅつ帖豆本」は¥500のワンコイン価格ですが「ヘェ~」と思わず唸るような内容です。例えば「屏風の巻」では、「屏風ってなあに」から始まって、超一流の作品のわかりやすい作品解説が続き、屏風の構造もわかりやすく書いてあります。
漢字には、フリガナがふってあるので、日本美術品の難しい品名も難なく読めます。附録もついています。

この本はサントリー美術館の次世代に向けての教育普及活動の一環で作られました。
他の美術館からも図録とは別に、このような分かりやすく楽しいハンドブックが出て欲しいと思いました。



もう一冊は「鼠草子」の絵本です。これは数百年前に書かれた「鼠草子絵巻」という絵物語を、ことばを現代語訳にして、漫画風の吹き出しをつけてわかりやすくし、絵の中のことばである画中詞にも解説が書かれた絵本です。
鼠が人間に化けて清水寺で出会った美しい姫と結婚するけれど、正体がばれて姫は去り、悲しくて出家するというお話です。御伽草子(おとぎぞうし)の一つですが、主人公や登場人物達が喜んだり悲しんだり、畏まったり、お酒を飲んだり。人の心は今も昔も変わりません。昔の人は、こうして絵巻を楽しんだのかなと思いながら、同じように楽しめる本です。絵と文字で物語を楽しむのは、現代のマンガと同じです。

MUSEUM  SHOPは本当に楽しいものや本が見つかるところです。