2013年6月2日日曜日

ミュシャ展~パリの夢モラヴィアの祈りの続報

前回、六本木ヒルズの森アーツセンターギャラリーで開催された「ミュシャ展~パリの夢モラヴィアの祈り」展をご紹介しました。
同展は大盛況のうちに519日に閉幕しましたが、この展覧会は巡回展ですので東京で見逃がした方でも、他の美術館でご覧になれます。

巡回展情報は次の通りです。東京ではゴールデンウィークと重なり多くの人出でしたが、他の美術館ではもう少しゆっくりと見ることができると思います。
  • 新潟県立万代島美術館 61()~811()
  • 愛媛県美術館 1026()201415()
  • 宮城県美術館 2014118()323()
  • 北海道立近代美術館 201445()615()

美しく輝く「蜘蛛の糸」

「蜘蛛の糸」といっても芥川龍之介の小説ではありません。

文字通り糸を出す動物の蜘蛛が作る糸です。そのクモの糸を人工的に作り、その量産技術の開発に世界で初めて日本の山形のバイオベンチャー企業が成功したというニュースが報道されました。

ニュースでは、合成クモ糸で織った生地で作られた青色のドレスが紹介されていましたが、美しい輝くその生地は本当に素敵でした。生地には非常に強い光沢があり、装飾品が無くても生地自体が光を反射して輝いています。

人工合成のクモ糸といっても、成分や特性は自然界の虫のクモの糸と同じで、高い強度と伸縮性があります。そのため、自動車や医療などあらゆる産業で利用でき、石油由来の製品よりも廃棄処分が簡単とのことです。これもバイオ技術で作られるものだそうです。

クモは共食いをするので人工飼育ができないため、自然界のクモの糸を集めるのは非常に大変で、これまで蜘蛛の糸を作った生地は特殊な展示用の超高級品以外は作られていませんでした。
それが技術の力で量産可能になったのは凄いことです。

糸を出す動物には、クモの他にも身近なものにカイコがいます。カイコが身近というよりも、カイコの糸から作られる絹地や釜糸が、日本刺繍には無くてはならないものです。
カイコを人工飼育をして糸を取り出し、数千年前から美しく「絹」を作り出してきた先人にも、ニュースを見てあらためて感謝しました。糸を提供してくれるカイコという生き物にも感謝です。